サッカーをプレーする上で最も重要な道具の一つである「シューズ」について、詳しく解説していきます。
初めてサッカーシューズを選ぶ時、何を基準に選べばいいのか迷いますよね。私も最初のシューズ選びでは失敗してしまい、足に合わないシューズで練習していたことがありました。でも、正しい選び方を知っていれば、そんな失敗は避けられます。
この記事では、シューズ選びで重要な4つのポイントと、各メーカーの特徴を紹介していきます。練習用と試合用の使い分けについても説明しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ポイント①足型に合ったシューズを選ぶ
サッカーシューズを選ぶ際の最も重要なポイントは、自分の足の形に合っているかどうかです。これは見た目やデザインよりも優先すべき要素です。
私たちの足は人それぞれ特徴があります。甲の高さ、足の幅、つま先の形など、様々な点で個人差があります。例えば、甲の高い人が甲の低い人向けのシューズを履くと、上からの締め付けが強くなり過ぎて、血行が悪くなったり、足の疲れが早く出たりしてしまいます。
また、成長期の選手は特に注意が必要です。足のサイズは半年で0.5〜1.0cm程度大きくなることもあります。そのため、少し大きめのサイズを選びたくなりますが、これは危険です。シューズ内で足が動いてしまい、思わぬケガにつながる可能性があります。
シューズを選ぶ際は、必ず試し履きをしましょう。その時のポイントは、かかとを押し付けた状態で、親指の前に1〜1.5cm程度の余裕があることです。また、歩いた時にかかとが浮かないこと、横幅がきつすぎたり緩すぎたりしないことも確認します。
ポイント②グラウンドの状態に合わせた選択
サッカーシューズ(スパイク)は、グラウンドの状態によって適切な種類が異なります。これは、プレー中の安定性とパフォーマンスに大きく関わる重要なポイントです。
天然芝グラウンドでは、比較的短いスパイクが適しています。芝の根がしっかりとしているため、長すぎるスパイクはかえって動きを妨げてしまいます。一方、人工芝グラウンドでは、より短いスタッド(突起物)が適しています。長いスパイクを使用すると、人工芝に引っかかりやすく、膝や足首に負担がかかる可能性があります。
土のグラウンドでは、地面の状態によって使い分けが必要です。固い土の場合は短めのスパイク、柔らかい土や少し湿った状態の時は長めのスパイクが効果的です。特に雨の日のプレーでは、適切なスパイクの選択が重要になってきます。
ポイント③プレースタイルに合わせた選択
サッカーシューズは、あなたのプレースタイルに合わせて選ぶことで、より良いパフォーマンスを発揮することができます。ポジションや得意なプレーによって、重視すべきポイントが変わってきます。
例えば、フォワードやサイドの選手は、素早い方向転換や急な加速が多いため、軽量で足との一体感が高いシューズが適しています。シューズが重いと、瞬発的な動きの妨げになってしまう可能性があります。また、シュートの精度を上げるために、ボールタッチの感覚が分かりやすい薄めのアッパー素材のシューズを選ぶのもおすすめです。
一方、ディフェンダーやボランチのような選手は、安定性と耐久性が重要です。相手との競り合いも多いため、足首をしっかりとサポートしてくれるシューズが望ましいです。また、スライディングなどでシューズに負担がかかることも多いので、耐久性のある素材を選びましょう。
ミッドフィルダーは、両方の要素のバランスが取れたシューズが適しています。軽すぎず重すぎない、程よい重量のシューズで、ボールタッチの感覚も確かめやすいものを選ぶと良いでしょう。
ポイント④練習用と試合用の使い分け
練習用と試合用のシューズを分けるべきかどうか、これはよく聞かれる質問です。結論から言うと、可能であれば分けることをおすすめします。その理由をお話ししていきましょう。
まず、シューズの寿命を考えると、毎日の練習で使用するシューズと、試合で使用するシューズを分けることは理にかなっています。練習では、同じ動作を繰り返し行うため、特定の部分に負荷がかかりやすく、シューズの消耗も早くなります。一方、試合では最高のコンディションでプレーしたいため、状態の良いシューズを使用したいところです。
また、グラウンドの状態に応じて使い分けることも有効です。例えば、普段の練習は土のグラウンドで行い、公式戦は天然芝で行われる場合。この場合、それぞれのグラウンドに適したスパイクを用意することで、より良いパフォーマンスを発揮できます。
ただし、これは必ずしも「新しいシューズを試合専用にする」ということではありません。新しいシューズは足に馴染んでいないため、いきなり試合で使用するのはリスクがあります。まずは練習で使用して足に馴染ませ、その後試合用として使用し、古くなったものを練習用にまわすという循環を作ることをおすすめします。
主要メーカーの特徴と選び方
サッカーシューズの主要メーカーには、それぞれ特徴があります。ここでは、代表的なメーカーの特徴を紹介していきます。
ナイキは、軽量で足との一体感が高いシューズが特徴です。特に速さを活かしたプレーをする選手に人気があります。アッパー素材が薄めで、ボールタッチの感覚が掴みやすいのも特徴です。ただし、耐久性はやや低めなので、使用頻度が高い場合は注意が必要です。
アディダスは、安定性と耐久性に優れたシューズを多く展開しています。足全体をしっかりとホールドする設計で、特にディフェンス系の選手から支持を得ています。また、幅広い足の選手でも履きやすい設計のモデルが多いのも特徴です。
プーマは、両者の中間的な特徴を持っています。軽量性と安定性のバランスが取れたモデルが多く、オールラウンドに使いやすいシューズを展開しています。特に、コストパフォーマンスの良さには定評があります。
失敗しないシューズ選び
ここまで、サッカーシューズ選びの重要なポイントについて説明してきました。最後に、シューズ選びで押さえておきたい基本をまとめましょう。
まず、必ず試し履きをすること。店頭で実際に履いてみて、足との相性を確認することが大切です。可能であれば、実際にボールを触ってみる体験ができる店舗を選びましょう。
次に、使用環境をしっかりと考慮すること。練習グラウンドの状態や、試合での使用頻度などを踏まえて選択します。
そして、自分のプレースタイルに合ったシューズを選ぶこと。ポジションや得意なプレーを考慮して、最適なシューズを見つけましょう。
良いシューズは、サッカーをより楽しくしてくれる大切なパートナーです。この記事を参考に、あなたに合った最高のシューズを見つけてください。